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自分の強みの見つけ方―社会人1年目の君たちへ伝えたいキャリア形成のアドバイス

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SUMUSの第3回入社式にて、代表の小林から新1年生に向けて祝辞を兼ねたキャリア形成のアドバイスを行いました。
この内容はSUMUSという会社で働くか否かに関わらず、ぜひ多くの新社会人や就職活動中の学生さんたちにもご紹介したいと思い、ブログにも掲載させていただきます。

自分の納得できるキャリアを歩み、これからの人生を豊かに、楽しく、幸せに過ごしていくために参考にしていただけると嬉しいです。

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「自分の強み」を見つける近道とは?

2022年の年末ごろから、僕は特に若手の社員に対して「自分の強みを見つけなさい」ということを繰り返し伝えてきました。強みを見つけろ、と言うのは簡単ですが、問題なのはその強みをどうやって見つけるかです。

これからコンサルタントとして働いていこうとする皆さんは、自分の強みだけでなく色んな会社や色んな社長を見て、彼らの強みを見つけるということも必須のスキルとして問われてくるようになります。

では、強みを見つける近道とは、何でしょうか?
それは「比較」と「行動量」です。

僕は、「自分の強み」というものを、意識せずに人よりもたくさんの量行動しているものだと定義しています。好き/嫌いは置いておいて、意識せずにできていること。それに気づくことが、強みを見つける上ではすごく大事になります。

逆に、意識しないと量が少ない行動は、苦手なことなのでしょう。

キャリア形成を考える上では、自分の強みを見つけて、それを活かした学びのあり方を作っていくという流れが大切です。強みは人それぞれ違うので、最適なやり方は人によって違います。

例えば、SUMUSには、「先輩の動画をたくさん観て、その真似をするのが得意」という人がいます。つまり彼にとって、研修講師としてのトレーニングを積むには、研修の様子を撮影した映像を入手して、それを観て真似るやり方が近道です。一般的にやっているような、レジュメを読み込んだり、レクチャーを受けて話を聞いたりという方法だと、逆に学習スピードが落ちてしまいます。

僕個人で言えば、書籍を読むスピードが速く、自分の直感と合うところをサッと抜き出して使うことが得意です。これに気づいてからはその視点でインプットするようにしました。

皆さんにも、必ず何か「意識せずにできること」があります。それを見つけ、自分の強みを生かした学び方を理解し実践することで、成長スピードは格段に上がります。

会社のカルチャーも文化も変えていけばいい

この「意識せずにできること」というのは、個人だけでなく会社の強みを見つけるときも同じです。その視点で、SUMUSの強みとは何かを考えてみましょう。

僕が考えるこの会社の強みは2つです。

1つ目は、共に教え合っている時間が、他の企業よりも圧倒的に多いこと。これはお節介とも、面倒見がいいとも言えるかもしれませんが、とにかく放っておいても色々なところで先輩が後輩に何かを教えている様子を目にします。

そしてもう1つが、笑う量が多いこと。オフィスに笑いが絶えないというのはプロフェッショナルとしては良くないのではないか、という考え方もあるかもしれませんが、僕は強みとして認識しています。

さて、この2つの強みに気づいたとき、ふと思ったんです。
「この強みは、僕が作ったものなのかな?」と。

僕が、創業時のメンバーにことあるごとに教えていたかといえば……
僕が、他の人よりも笑う量が多いかといえば……

ハッキリは言いづらいんですが、この2つの強みは社長である僕が作ったものではないんだろうと思っています。

後から入ってきたメンバーが、熱心に後輩に教えているうちに、それが文化となって根付いたり、明るくいつも笑っているようなメンバーが入ってきてくれたことでオフィスの雰囲気がガラリと変わったり。

そうやって、後から入ってきたメンバーによって形作られてきた、つまり“後づけの強み”が起こりました。

「不易流行」という言葉がある中で、会社の文化やカルチャーは“変わらないもの”と捉えられがちですが、僕はどんどん変わっていっていいと思います。今日入社してくれた1年生や、2年生・3年生の若手社員の皆さんが「これだ!」と思う行動の量を増やすと、それがSUMUSという会社の文化となり新しい強みになるかもしれません。そんな変化が起きることも歓迎したいです。

成長は、人それぞれでいい

入社式の中で新入社員の皆さんには決意表明をしていただきましたが、この場で何を言おうが【自由】だというのが、僕の考えです。なぜなら、目標の高さ・確度は人それぞれだから。

会社によっては、会社が目標を立て、それを社員に一方的に押し付けるようなやり方をとることも珍しくありません。

そもそも、会社が目標を設定するのは何故だと思いますか?
答えは、「楽」だからです。これは、会社にとっても本人にとってもです。

まず、会社目線で考えてみます。
「こうしてほしい」いう状態を目標として強要することで、管理が楽ですし、皆が大体同じところを目指すので教育プログラムも統一のものが使えます。

次に従業員視点で考えてみます。
会社から目標を与えられるということは、「それをやっておけばいい」という受け止め方をすることもできます。また20年とか30年スパンのキャリアプランを自分で考える必要もなくなります。

SUMUSでは、あえてその形はとっていません。一人ひとりのキャリアは自分で決めればいいと思います。

主体性を持って、自分の人生を歩む

会社が目標を管理しないということは、自由な反面、大変さももちろんあります。常に当事者意識と責任が求められるようになります。

でもそれって、本来は当たり前のことなんですよね。

日本は変な国で、祝日が世界で一番多いと言われています。【休日】すら国が決めてあげないと、みんな休めない。学校や職場には行くこと自体が美徳になってしまっています。

皆さんには、もっと「自分の人生なのだ」という自覚をもって主体的に活動することを望みます。

有給を取りたかったら、好きにとればいい。育休でも、新婚旅行でも、彼女と遊びに行くのでも、自分で考えて、自分で決めてください。

ときには、「今年は成長しない!」と決めることがあっても良いと思います。僕も20代はがむしゃらに働きました。一方で、30代前半はわりとのんびり過ごしていました。

人生は長い。どこでどれくらい時間を投資するのか?という感覚を持って休みも、働き方も考えてみてください。

人と違うオンリーな生き方をできるか?

SUMUSのフィロソフィーの中にも「圧倒的な当事者意識で成果にコミットしよう」という言葉がありますが、これからの時代は主体的な生き方をしている人が求められてくると僕は考えています。

ネットに出ている、検索できる情報には価値がなくなり、まだ世に出ていないようなものを生み出したり、頭の中にしかないような情報を独占できる人や会社が力を持つようになります。

創造性を持って、新しいもの、世の中に未だ存在していないものを生み出すすべての職能者を「クリエイティブクラス」と呼びます。

このクリエイティブクラスになるためのポイントは2つ。

①自分しかいない「オンリー」な生き方を選択する
クリエイティブクラスになれるのは全人口に3%に満たないと言われています。そこに入るためには、人と違うことを受け入れていく度量がないとまず無理です。

僕自身、25歳ごろは「人と違う」ことに悩んでいた時期がありました。それは完全に間違っていて、これからは人と違うことが武器になります。そこを徹底的に尖らせていくことが大事なんです。

よく「〇〇さんみたいになりたい」といった表現をされますが、その状態では、その「〇〇さん」の独り勝ちです。

そうではなく、世の中に自分しかいないという生き方を意識しましょう。

②「勉強」だけではなく、「研究」をする

「勉強」とは、書物やインターネット、セミナーなどを通して、すでにある知見を吸収する行為。誰かが見つけて解決した問題を、追体験することです。勉強ももちろん大切です。しかしこれだけでは、新しいもの、未だ見ぬ風景を設計することはできません。

これに対して「研究」とは、まだ誰も見つけていない課題を探し、解決していくこと。つまり、新たな「発見」を目指す活動です。

「知の深化」と「知の探索」の両立

とはいえ、いきなり「研究して」と言われても難しいと思います。そこで一つヒントを伝えるとするならば、「知の深化」と「知の探索」の2つを同時にやっていくことです。

今自分が得意だと思っていることを深堀りしたり、制度をさらに高めていくのが「知の深化」。
逆に、まったく知らない分野に乗り出して、幅を広げていくのが「知の探索」。

例えば僕たちのクライアントである住宅会社であれば、建設技術のことを徹底的に深掘りし、極めていこうとする人たちをよく見かけます。これは間違ってはいませんが、伸びしろに限界はあります。

知の深化を続けながら、同時に全く違うテーマを探索することで、幅が出て、伸びしろはぐっと広がり、ここにイノベーションが生まれます。

「知の深化」と「知の探索」の掛け算が、これからの時代を生きる切り口になっていきます。

例えば僕自身も、近年はこれまでやってきた「住宅」とまちづくりなどの「地域経営」をうまく結びつけられないか?と考えて行動しています。

すでに大谷翔平選手や星野源さんなど、2つのことを同時にやるクリエイティブクラスな人材が活躍をはじめています。ぜひ皆さんにも、まだ世の中にはない、誰も知らない「未だ見ぬ風景」をつくるクリエイティブクラスを目指してほしいと思います。

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