7月17日(水)、キングコングの西野さんに来社いただき、当社のコンサルをしてもらいました。実はコンサル会社も外部のコンサルを受け、「新たな視点で物事を考える機会」を設けることがあるのです。
役に立って意味もある
|まず興味深かったのが、【役に立つか、立たないか】と【意味はあるか、ないか】の2軸で整理する4象限マトリクスの話。
車を例に考えると、500万円の国産車は【役には立つけど意味はない】、2,000万円のスポーツカーは【役には立たないけど意味はある】、【役に立たず意味もない】については・・・ここでは語らないでおきますが、1,000万円の高級外車は【役に立って意味もある】というカテゴライズになります。
少し極端な例かもしれませんが、なんとなくイメージはしてもらえるのではないでしょうか。
多くの企業が【役に立って意味もある】モノやサービスを提供したいと考えています。
しかし実際のところ、その領域に分類される企業はごくごく少数。世の中は【役には立つけど意味はない】モノやサービスであふれているということに気づかされます。
抽象度を上げる
|これを個人のキャリアに置き換えて考えてみましょう。
私たちSUMUSのメンバーが仕事をしていくうえで、組織の一員として、コンサルタントとして、あるいは人として、「世の中の役に立つこと」は大前提として求められます。
しかし、さらなるキャリアアップを考えた場合にはそれだけでは不十分で、「自分自身に意味づけ」をしないといけません。
ここでひとつポイントになってくるのが、「抽象度を上げること」です。
抽象度とは、物事をどれだけ広い視野で見て、その中からどれだけ有用な情報をキャッチし、運用できるか、ということを表した言葉。
抽象度が低い人は、視野が狭く、相手の言葉をそのまま(自分なり)に受け取ります。そのため、自分のなかで勝手に解釈を進め、勝手に判断し、周りがまったく見えなくなってしまう。
逆に抽象度が高い人は、物事を俯瞰して考えられるため、相手の言葉に含まれる言外の意図を汲み取り、理解することができます。
つまり、自分自身の意味づけのためには、抽象度を上げることが必須、という話です。
レア度を上げる
|さらにもうひとつのポイントは、「レア度を上げること」です。
まずはひとつのテーマに特化し、その知識やスキルの習得のために1万時間を投下する(詳しくはこちらをご覧ください→「1万時間の覚悟を持てるか」)。
そうして初めて、100人に1人レベルの「その道のプロ=達人」になれます。
では、そこからさらにレアな存在になるためには、どうすればいいでしょう?
答えは単純で、別のジャンルに1万時間を投下し、[100分の1]を掛け合わせていくのです。
[100分の1]×[100分の1]=[1万人に1人]、[100分の1]×[100分の1]×[100分の1]=[100万人に1人]の超達人になれます。
西野さんの場合は、[芸人]×[絵本作家]×[ビジネス書作家]です。
さらにそこに[オンラインサロンのオーナー]まで加わり、他の人にはマネできない掛け算が成立しています。だからこそレアな存在になり得るわけです。
役に立って意味もある人になるために、自分自身の抽象度とレア度を上げる。
SUMUSは2019年10月から5期目を迎えましたが、今後メンバー一人ひとりが成長していくための大きなヒントを、西野さんからいただいた気がします。西野さん、ありがとうございました!