こんにちは!コンサルタント兼リクルーターの辻です。
今回は先輩コンサルタントの大森さんに、金融会社・保険会社の特徴や業界事情について話を聞いてみたいと思います。なお、大森さんは以前、外資系の生命保険会社で営業マンとして仕事をしていました。
■入社のきっかけ
辻:そもそもなぜ金融会社・保険会社に入社しようと思ったんですか?
大森:僕は新卒で外資系の生命保険会社に入社しました。就職活動の際、軸にしていたのは、①営業力が身につくこと、②成功報酬であること、③研修制度がしっかりしていること、の3つです。これらの条件を満たしていたので、入社を決めました。
辻:国内の生命保険会社と外資系の生命保険会社で違いはあるのでしょうか?
大森:語弊を恐れずにいえば、国内の生命保険会社は情報弱者のお客様を相手にしています。実際のところ、「よくわからないまま保険に加入した」という人は多いんじゃないでしょうか。かたや外資系は、「お客様を育てる」スタンスです。保険の選び方の基準をつくってさしあげ、あくまで最終判断はお客様に委ねる。そのへんも僕の理想に近かったですね。
■メリット・デメリット
辻:金融会社・保険会社で働いてよかった思うことはなんですか?
大森:けっこう売上を上げていたので、給料はよかったですよ。年俸制でしたが、国内企業の初任給とは比べものにならないです。金額は言えませんけど(笑)
辻:売上はどうやって上げていくんでしょう?
大森:これは日本の生命保険会社でも同じですが、ほぼ100%「紹介」ですね。成約するすしないに関わらず、1人のお客様につき3人の友人・知人・家族・親戚を紹介してもらう。それで販路を広げていました。
辻:となると、かなりの数のお客様とお会いすることになりますね?
大森:多いときで1日7組のアポイント。年間で1,000組以上のお客様と商談していたと思います。
辻:すごい数ですね!
大森:休みはほぼなかったです。会社に就職したサラリーマンとはいえ、個人事業主に近い感覚でした。成果を出せばそれだけ報酬がもらえますが、ゼロのときは目も当てられません。それをデメリットと感じるかどうかは人それぞれですが、シビアな業界ではありますね。
■今に活きる経験
辻:当時の経験は今の仕事に役立っていますか?
大森:僕は、「ドクターマーケット」といって、お医者様を相手に保険商品を紹介していました。社会的地位の高い方々なので、話し方や身なりには相当気を使いましたね。その経験を通して、「人に好かれる技術」を身につけることができたかなと思います。
辻:確かに、大森さんはお客様の懐に入っていくのがうまい印象があります。ところで、ドクターマーケットというのがあるんですか?
大森:大学時代の友人に医者の息子が多かったので、そこからのつながりです。士業をターゲットにする営業マンもいますし、いろいろですよ。外資系の保険会社の場合、与えられるものはほぼありません。もちろん研修制度はありますが、先輩が手取り足取り教えてくれる、なんてことはないです。
辻:組織やチームで協力して、みたいなことはなく、個人プレーなんですね。
大森:そうですね。ただ、こちらからアクションを起こせば答えてくれますし、教えてもくれます。そのときにつけた主体的に行動する癖は、今に活きていると感じます。
■就活生へのアドバイス
辻:金融会社・保険会社を志望する際、気をつけたほうがいいことはありますか?
大森:お客様からお預かりした資産を運用するという点では、銀行も証券会社も保険会社も同じです。そのパッケージが若干違うんですよね。生命保険だと、病気になるとお金が返ってくる。わかりやすいパッケージングではあります。
辻:なるほど、それで銀行も証券会社も保険会社も金融業界という大きなくくりに入るんですね。
大森:お客様からお預かりした資産をどのように運用するのか、また、その会社がどんな営業スタイルなのかを見極めたうえで、就職先を決めるのが重要なんじゃないかと思います。
■Tips~自分の価値を上げるコツ
辻:最後に、金融会社・保険会社での経験は大森さんにどんな価値をもたらしましたか?
大森:僕は成長スピードに重きを置いていて、人よりも早く成長したいという思いが強いです。そういう意味で、最初の就職先に外資系の保険会社を選んだのは正解でした。仕事は自らつくるべきで、与えられるものではありません。その感覚を人よりも早く身につけることができたので、このSUMUSでも成長し続けていけると確信しています。
最後までお読みいただきありがとうございました!
今回は金融会社(保険会社)出身の先輩コンサルタントにインタビューしました。
次回は住宅会社(ハウスメーカー)出身の先輩コンサルタントに話を聞いてみようと思います。
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