元人事コンサル出身者が語る、その道でみたもの|先輩インタビュー【第3弾】

2020/10/31(土)

こんにちは!コンサルタント兼リクルーターの辻です。

今回は「先輩インタビュー」ということで、コンサルタントの木戸口さんに、ご自身の経歴や仕事に対する思いを語ってもらいました。木戸口さんは今年、ちょうど社会人10年目。政治家秘書、広告代理店、人事コンサルティングファームを経て、SUMUSにジョインされました。

それでは木戸口さん、よろしくお願いします!

 

|政治家秘書の仕事

私のはじめての仕事は、政治家の秘書でした。政治学科の出身で、もともと政治に興味があり、議員事務所のインターンシップに参加したのがきっかけです。インターシップは夏と冬の年2回開催され、おもに選挙スタッフとして活動しました。その経験が有意義だったので、事務所に残り政治家秘書として働くことにしたのです。

秘書の仕事でもっとも苦労したのは、組織内での意見調整です。事務所で働くスタッフはインターン生を含め約30名、そして外部には数百名規模の後援者がいます。議員の考えをスタッフや後援者に伝えるとき、また逆に、スタッフや後援者の要望を議員に伝えるとき、自分自身に芯がないと、簡単に板挟みになってしまいます。とくに、ついていたのが熱血派の若手議員だったので、叱咤激励されながら、ずいぶんと鍛えてもらいました。

「いずれは自分も政治家に」という考えはありましたが、現実味には欠けていたかもしれません。ただ、そこから派生して、「政治家ではないけれど、たとえば司法書士のような資格をとって、将来的に独立しよう」とか、「なんらかの形で地元に貢献したり、地方創生に携わってみたい」と思うようになりました。

 

|もっと戦略の上流にいきたい

秘書の仕事は3年ほど務めましたが、自分の視野を広がるために転職を志しました。政治の世界だけではなく、ビジネスの世界も見てみようと思ったのです。グローバル展開する外資系広告代理店で営業職を経験した後、私はベンチャーの人事コンサルティングファームに移りました。

広告代理店時代は、大きな事業戦略の中にある1商品のプロモーションを担っていました。戦略の一部ではなく、戦略そのものに携わりたい。それがコンサルティングファームに移った理由です。

私はクライアントの新人研修やマネージャー研修を支援する業務を任されました。やはり企業は「人」でできているので、研修を通して見えてくる課題はあります。目の前の課題ではなく、本質的な経営課題まで遡って提案を行うことを徹底的に教えられました。

営業スキルに加え、コンサルタントとしての知識や経験を積み重ねる日々。ただ、人事系のコンサルティングファームということで、どうしても提案の幅は限られていました。そしていつしか、「もっと戦略の上流にいきたい」と思いが強まってきました。

 

|街づくりのおもしろさと可能性

理想の働き方を実現するため、私はSUMUSに入社しました。SUMUSは、人事コンサルティングに限らず、効果的な広告戦略やマーケティングによる集客力の強化、財務体質・労務体質の改善、ITを活用した業務の効率化など、さまざまなサービスを展開しています。戦略の上流からコンサルティングする。その思いを叶えてくれる会社だと、面接時に直感しました。そして私は今、Web集客や事業戦略策定のほか、街づくりの仕事にも携わっています。

街づくりは、クライアントである地場工務店と協力しながら進めているプロジェクトです。SUMUSの街づくりの基本は、アドバイス“だけ”ではなく、当事者として関与していくこと。自らリサーチを重ねて、まだ発見されていない「まちの価値」を見つけ出し、ときには土地や建物、店舗、施設を自社で購入することもあります。

パートナーである地場工務店、その他企業や自治体、地元の作家やクリエイターとのコラボレーションによって、半径200mの中に年間1万人の人たちが訪れ、巡り、楽しみ、定着する状況をつくる。そんな当事者として参画する街づくりのコンサルティングです。

 

|自分の軸をより強固なものに

街づくりを手がけるということはつまり、街並みを変え、住宅産業のほかその関連産業も含め産業の枠組み自体を変えてしまうということです。それは、私が政治家秘書時代に描いていた「なんらかの形で地元に貢献したり、地方創生に携わってみたい」という思いにもつながります。

なんのために仕事をするのか─。これは就職活動時はもちろん、社会人になってからも考え続ける永遠のテーマです。生活するにあたっての給料を稼ぐため。あるいは、お客様に喜んでもらうため。はたまた、チームメンバーとともに達成感を得るため。動機はなんでもいいのですが、自分の仕事の先にあるものを意識することが大事なんじゃないかと、私は思います。

終身雇用や年功序列の制度が崩れ、転職や独立が当たり前の世の中になりました。だからこそ、働く意義を見出す必要があります。私自身まだまだ模索中ではありますが、このコンサルティングの仕事を通して、自分の軸をより強固なものにしていきたいと考えています。

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