新入社員が上司・先輩に「ギブ」できるものとは? ~先輩社員からの3つのアドバイス【2022年SUMUS入社式「START UP」社員代表挨拶】

2022年4月1日(金)、SUMUSでは入社式「START UP」を開催しました。新しく仲間となった4人の新入社員に向けて、プロフィットマネージャーの東郷が社員を代表して挨拶を行いました。
東郷が入社したときには社員数3人だったSUMUSにも、この5年でたくさんの仲間が増えました。その変化を体感しているからこそ、伝えたかったメッセージとは-
会社を活かすも殺すも自分次第
新入社員の皆さん、このたびは入社おめでとうございます。
今年も無事入社式という形で新しく皆さんを迎えることができましたこと、嬉しく思います。
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SUMUSはこの数年で格段に変化しました。私が入社したときには、まだ社員数も代表含めて3名。オフィスもこことは全く違いました。その時代を知っているからこそ、私は今日、このような形で皆さんを歓迎することができているということ自体にも、本当に感慨深いものがあります。
SUMUSに限らず、変化し続ける、変化に対応できることで、この先もきっといろんな未来を切り開いていくことができるはずです。
最近、大企業のゆるい環境で働いている若手社員の退職が増えている、という記事を読みました。その理由はなんと、「将来が不安だから」。
(大企業なのに何で?)
と思いますよね。
特に最近は、未曾有のコロナウィルス災害、ロシア・ウクライナの戦争、先行きの見えないインフレ・物価の上昇など、先行きが不安な要素がてんこ盛りです。大企業ほど変化のスピードが遅かったりすることもあるのでしょう。そういう大企業だからこその姿勢に不安を感じたのかもしれません。
しかしこの記事を読んで私が思ったのは、会社は、社員の幸せを作るためにあるわけではないということです。
皆さんもこれまで学校に通っていたと思いますが、学校に入っただけで幸せになれましたか?学校に行ったけど幸せになっていない人はたくさんいます。それはなぜでしょうか。
学校というのは、あくまで施設だったり、情報だったり、人とのつながりなどの環境を使える権利をくれる場にしかすぎず、それをどう活かすかは、一人ひとりに問われているからです。
それは会社も同じです。施設や物、情報、組織を使える環境は用意してくれます。その環境をどう使うか、活かすも殺すも自分次第ということです。
明るい未来を描けるのかは、会社が持っているものや、変化への対応力以前に、皆さんが会社という組織をどう使うかにかかっています。

新社会人に向けた3つのアドバイス
これから先、仕事をしていく上で覚えてほしいことが3つあります。
1. ギブすること
2. 仕事中は全力で相手のことを考えること
3. すべて自分事として捉えること
これは、今後皆さんの人生の役に立つはずですので、先輩社員からのアドバイスとしてぜひ心に留めておいてください。
1. ギブする
ペンシルベニア大学教授のアダム・グラントの「ギブ・アンド・テイク」という本があります。
人には、
・ギバー
・テイカ−
・マッチャー
の3つのタイプがあり、ギバー、つまり与え続ける者こそが最も成功していた、ということが書かれています。ギブは最終的に自分に返ってくるのです。
社会人になってからは、社長と飲みに行ったりなど、付き合いの場面が増えます。食事でも何でもこちらから誘うのでなく、誘われるような人を目指してください。
実は、ギブできるものがないと、人から誘われません。こいつと一緒にいると何か得られる、と思われる人間にならなければ誘われないからです。
自分はまだ新入社員だし、自分には何もギブできるものがないと感じられるかもしれませんが、それは違います。
若者ならでは視点で発言することや、質問をすることも立派なギブになりえます。上司や先輩に気づきを与える質問には、とても価値があります。
また、社員の手伝いをしたりだとかも十分ギブといえるでしょう。社員にギブすることで、徐々に信頼を獲得でき、今度は色々なことをギブされたりもします。
まずは、自分の出来ることをしっかり相手にギブしましょう!
2. 仕事の最中は全力で相手のことを考えること
よく、「仕事は楽しくなければならない」、といったことを言われることもありますが、私の考えではそれは少し違います。
みなさんが、もし病気になってこれから手術しなければならないというとき、「いやー、人の腹切るの楽しくて楽しくて仕方ないんですよね」と言っている医者がいたとしたら、どうでしょうか?
依頼する側の気持ちとしては、「何とかこの人を助けたい」と思っている医者に頼みたいはずです。
同じように、我々の仕事相手も、そう思っています。「何とかこの人のためになりたい」と真剣に考えている人に仕事を依頼したいはずです。
楽しむのは、仕事の後です。
後味を楽しんでください。振り返りをして感じてください。後味をおいしく感じられるということは、それは仕事での達成感が得られたか、結果や成果が出たことがある証拠です。
この後味を楽しめるようになると、仕事の前もワクワクするようになります。
3. すべて自分事として捉えること
自分事とは、自分の責任だと捉えることです。
何か結果が起きたとして、自分以外のせいにしたり、不可抗力のせいにしたり、他者のせいにしている人が気づけていないポイントがあります。
それは、もし本当に自分のせいでないのであれば、自分がいる必要がなかった、ということです。結果に影響を及ぼさないのなら、いなくても良かったじゃないか、ということです。
それって悲しくありませんか?自責は、自分の存在証明でもあるのです。
自分がいるからこれができる、自分がいるから世の中に良い影響を及ぼせる、こんな風に思えるかで仕事のやり方は圧倒的に変わります。

あなたにとって大事なものが変わるとき
私たちの周りは、自分にとって大事であると思っているもので形づくられています。
つまり、人が変化するとき、それは、その人にとって大事なものが変わるタイミングです。この大事なものが変わるには、景色を変える必要があります。景色を変えたければ目線を変えなければなりません。
今の目線をもう一段上げてみてください。目線が上がれば遠くまで見えるようになります。そうすると、先行きが見えないと思っていた将来もどうなるか見えてくるかもしれません。
見える景色を変えれば、大事なものも変わってくるのです。大事なものが変われば、自我さえも変わります。
1年後、みなさんの景色はどうなっているでしょうか。みなさんの大事なものはどうなっているでしょうか。来年、この時期になったらぜひ私に教えてください。できれば、お互いに良い方向で変わり合える存在になれてればと思います。
皆さんと一緒に仕事ができることを楽しみにしています。
(2022年入社式「START UP」社員代表挨拶を、一部編集して掲載しています)